プラットフォーム革命

プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか

 

アレックス・モザド、ニコラス・L・ジョンソン 著

 

現代経済を支配するプラットフォーム企業のビジネスモデルを解説する本。

具体例を多く取り上げており、巨大企業の盛衰を描きながら、プラットフォームの実態に迫っていく。

 

ノキアブラックベリーの衰退の話は、対岸の火事とは思えない。

「技術的に上だからと言って、消費者が買いたい気持ちになるとは限らない。」という言葉に、

身が引き締まる思いだった。

いまだに日本では 技術が優れている 事を絶対優位と考える傾向があるように感じる。

オープンソースの考え方をもっと取り入れ、

巨人の肩の上に立って成長していかなければ先は無い。

 

過去に繁栄していた巨大製造企業は、直線的なビジネスモデルにより、

大量消費を促して成長してきた。しかし

人口減少が進んでいく現代では通用しなくなる。

エコシステムを作り上げ、ネットワーク効果を利用して市場を活性化もしくは補完しなければならない。

 

また、ソフトウェアはそれだけならコピーされてしまう。オープンソースの社会の中で防御性をもたらすのは

ネットワークである、との事。

巨大なプラットフォームには巨大なエコシステムが存在しており、

そのシステムが他社への優位性となる。

 

ゴールドラッシュ・・・プラットフォーム周辺には、多くのビジネスが潜んでいる。